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沖縄県内で現在、また過去に開催されていた芸術祭について関係者のみなさんにご登壇いただき、それぞれの報告と沖縄で開催する意義について意見交換し、一緒に考えたいと思います。

 

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シンポジウム「沖縄における芸術祭について」

 

日時:2020年1月26日(日)14:00~16:00(13:45開場)
場所:ひめゆりピースホール(那覇市安里388-1)入場無料(資料代500円)
事例発表者
宮城潤|wanakioディレクター/若狭公民館館長
菊地竜生 うるまシマダカラ芸術祭プロジェクトディレクター/(一社)プロモーションうる
仲里安広|マブニ・ピースプロジェクト参加作家/美術家
仲程長治|やんばるアートフェスティバル総合ディレクター

司会:樋口貞幸|オフィス・へなちょこ主宰

 

wanakio
まちの中のアート展として2002、2003、2005、2008年の全4回開催された国際美術展。前島アートセンターのメンバーを中心にワークショップやレクチャーなども数多く行われた。

 

うるまシマダカラ芸術祭
2012年に始まった「イチハナリアートプロジェクト」の後続イベントとして2019年から開催。うるま市の5つの島を舞台に現代アート、デザイン、食、工芸などの約30組の多彩な作家たちが参加。

 

マブニ・ピースプロジェクト
2015年から始まった沖縄から平和と鎮魂の思いを伝えるべく、県内外のアーティストたちによって毎年6月に開催。会場を巡りながら沖縄戦のあった過去、そして未来のことを考えるアートプロジェクト。

 

やんばるアートフェスティバル
2017年から北部地区、やんばるの原風景とともに現代美術や伝統工芸が体感できるアートフェスティバルとして開催。廃校となった小学校をメイン会場に地域の人たちと連携したプログラムなども実施。

 

主催:NPO法人raco(Reserch for Arts and Culture Okinawa)
問合せ:racokinawa@gmail.com
助成:(公財)沖縄県文化振興会


本シンポジウムは(公財)沖縄県文化振興会の助成を受けています。

 
シンポジウム「沖縄における芸術祭について」

2019年1月27日(日)に、沖縄県立博物館・美術館内にある博物館実習室にて、「2000年代の沖縄における美術の検証」というテーマでシンポジウムを行います。

NPO法人racoの活動報告とともに、2000年代に沖縄で開催された展覧会やアートの動きなどについて登壇者に話していただき、会場の方達ともディスカッションができればと考えております。
どなた様でも参加自由となっておりますので、どうぞ足をお運び下さい。

 

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2000年代の沖縄における美術の検証

 

現在沖縄では、2000年以降に沖縄で開催された展覧会やアートイベント、その他美術の動きについて包括的な分析が詳細には行われておらず、資料も集められていない状況にあります。
今回のシンポジウムでは、2000年以降の美術の流れを前島アートセンターの10年に及ぶ活動、国際美術展「wanakio」の全4回の記録、2007年の沖縄県立博物館・美術館開館、またそれ以降の動向について、関わりのあるアーティスト、ディレクター、研究者といったそれぞれの立場から事例報告をいたします。それをふまえ来場者とともに沖縄の美術とは何かを考え、過去と現在、そしてこれからをつなぐための起点として、次世代への指針となる活動の継承を目指します。

 

日時:2019年1月27日(日)13:30~16:00(13:20開場)
場所:沖縄県立博物館・美術館 博物館実習室
事例発表者:ティトゥス・スプリー、阪田清子、町田恵美
ディスカッション:上記のメンバー+樋口貞幸(司会)

 

ティトゥス・スプリー|Titus Spree
琉球大学教育学部准教授。東京の向島でのプロジェクトをはじめ、沖縄市の銀天街など「まちとアート」に関わる活動を手掛ける。wanakioの企画実施、前島アートセンターでは副理事(2003~2011)を務める。

 

阪田清子|Sakata Kiyoko
美術家。家具や日用品・自然物などを素材として用い、日常を問いただすインスタレーション作品を発表。近年の展覧会に「平昌ビエンナーレ」(2017、韓国)、「水と土の芸術祭」(2018、新潟)、「新・今日の作家展」(2018、横浜)など。

 

町田恵美|Machida Megumi
沖縄県立博物館・美術館指定管理者の教育普及担当学芸員(2007~2016)を経て、現在沖縄を拠点に県内外のプロジェクトに関わりながらフリーランスのエデュケーターとして活動する。

 

樋口貞幸|Higuchi Sadayuki
「オフィス・へなちょこ」を中心に、(公財)沖縄県文化振興会・プログラムオフィサー、NAMURA ART MEETING’04-’34事務局、NPO法人舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)監事等に従事。社会運動としてのアートに関心を持つ。

 


 

本シンポジウムと下記のインタビュープロジェクトはアサヒグループ芸術文化財団の助成を受けています。

 

 

2000年代の沖縄における美術の検証

 

racoの 読書会 vol.5

オフィス・へなちょこの樋口貞幸氏を進行役に迎えて、racoの読書会を、2018年11月11日(日)に、KIYOKO SAKATA studioにて開催いたします。
お誘い合わせの上、ご参加ください!

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2018年11月11日(日)14時~16時
場所:KIYOKO SAKATA studio(那覇市壺屋1-4-4 1F 左)
定員:15名(事前申込/先着順)
参加費:500円

進行:樋口貞幸(オフィス・へなちょこ)

課題図書「忘れられた日本人」(岩波文庫 864 円)

みなさん、「もやもや」してますか?
なんだかはっきりしないんだけど、とっても気になる!、そんなもやもやを聞きながら、ニヤニヤするのが『モヤモヤ読書』。
モヤモヤ読書は、解説を伺ったり、講話を聞くのとはちょっと違う。本のなかから自分が一番もやもやした一行をひとつ(ふたつでも、みっつでもいいけど)持ち寄って、どんなところにもやもやしたか、それはどんなもやもやかを集まったみんなに披露いただく、そんな読書会です。

今回のモヤモヤ図書は、「忘れられた日本人」(宮本常一)。マイノリティという存在や性にも着目した宮本民俗学、その代表的な研究はきらめくもやもやの宝庫。

みんなのもやもやでニヤニヤしたあとは、かるくもやもや散歩をします。
昔はこのへんあんなだったね、こんなだったねって思い出話に花を咲かせて歩きたいですね。

主催:NPO 法人 raco
申込み・問い合わせ: racokinawa(at)gmail.com
(at)を@に変えて送信ください。

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racoの 読書会 vol.5

racoの読書会 vol.4

raco主催の読書会を、2018年2月3日(土)に、KIYOKO SAKATA studioにて開催いたします。
お誘い合わせの上、ご参加ください!

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2018年2月3日(土)19時~21時
場所:KIYOKO SAKATA studio(那覇市壺屋1-4-4 1F 左)
定員:15名(事前申込/先着順)
参加費:500円

進行:阪田清子・町田恵美

課題図書『明かしえぬ共同体』モーリス・ブランショ(ちくま学芸文庫 1,015円)

著者であるモーリス・ブランショは、フランスの哲学者でもあり作家でもあります。彼自身は自分の写真も公表しない「顔の無い作家(不在の作家)」とも呼ばれていました。彼は否定的共同体の中で「共同体をもたない人々の共同体」、「死すべきものたちの共同体」と記しています。その背景にはブランショの生きた時代があり政治的状況があります。営みと無為の間の期待されている新たな関係についての責任を問い、本書は締めくくられています。今回の選書を通じて、時代性や今を生きる共同体について考えるきっかけになれたらと思います。

主催:NPO 法人 raco
申込み・問い合わせ: racokinawa(at)gmail.com
(at)を@に変えて送信ください。

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racoの 読書会 vol.3

raco主催の読書会を、2017年9月10日(日)に、KIYOKO SAKATA studioにて開催いたします。
お誘い合わせの上、ご参加ください!

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2017年9月10日(日)17時~19時
場所:KIYOKO SAKATA studio(那覇市壺屋1-4-4 1F 左)
定員:10名(事前申込/先着順)
参加費:500円

進行:岡田有美子(キューバの美術を研究中)

課題図書『キューバ紀行』堀田善衛(1966)  絶版ですが、集英社文庫の1995年版は古本で手に入りやすいです。

『キューバ紀行』は小説家・評論家の堀田善衛が、革命から約5年を経た1964年のキューバを訪れた際に書いたエッセイです。カストロ政権が産業や教育制度をどう立ち上げていったのか、フィデルの演説を引用しつつも旅人の目線で考えたことが記録されており、革命後の熱気も感じられるキューバの入門書です。芸術大学についての記述もあります。米国との国交回復、フィデルの死去を受け、今あらためて注目されているキューバ。地政学的な位置からみれば沖縄と近接する部分は多く、知れば親近感がわくかもしれません。現在のキューバの写真も見ながら、読み進めていこうと思っています。

主催:NPO 法人 raco
申込み・問い合わせ: racokinawa(at)gmail.com
(at)を@に変えて送信ください。

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racoの読書会

約3年ぶりとなる美術家・松本力の来沖に合わせ、トークと作品上映会を行います。
一コマずつのドローイングと透過光を加えたビデオ撮影のアニメーションの制作で、絵による映像表現を目指しています。
異ジャンルのアーティストとのコラボレーションも多く、演劇、ダンス公演での上映や、「音楽家VOQ」のライブに参加し、
映像と音楽の音像空間表現を行うなど、活動の幅も多岐に渡ります。
今回は、学生の頃のお話から最近の主な活動についてお話し頂きます。

松本力 アーティストトーク+作品上映会

松本力 アーティストトーク+作品上映会

2017年8月5日(土)20時~21時半
会場:BARRAK 那覇市大道35-5
料金:一般1,000円/ 学生500円(1drink付)
定員:30 人(事前申込/先着)
協力:BARRAK

松本 力  MATSUMOTO Chikara

1967 年東京まれ。絵かき/映像(アニメーション)作家。東京在住。多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン専攻卒業。主な展覧会に「大山アニメーションプロジェクト 2016」(鳥取県大山町)、「フクイ夢アート 2016」(新栄商店街 , 福井県 福井市)、「日仏合同美術展覧会 //TRANSITION うつりかわり //」(2016, Galerie FLUIDE, シェムリー城, ブロア, フランス )、「DA+C Festival / Warung Wayang」(2015, Penang State Museum,ジョージタウン,ペナン,マレーシア)、「夢の話」(2014, メキシコシティ)、「オバケとパンツとお星さま-こどもが、こどもで、いられる場所」(2013, 東京都現代美術館 )、「第 3 回恵比寿映像祭 デイドリーム ビリーバー !!」(2011, 東京都写真美術館 ) など。

作家HP http://chikara.p1.bindsite.jp/index.html

申込み・問い合わせ: racokinawa(at)gmail.com
(at)を@に変えて送信ください。

松本力 アーティストトーク+作品上映会フライヤー

raco(らこ) の 読書会 vol.2

raco主催の読書会を、2017年8月10日(木)に、KIYOKO SAKATA studioにて開催いたします。
お誘い合わせの上、ご参加ください!

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2017年8月10日(木)19時~21時
場所:KIYOKO SAKATA studio(那覇市壺屋1-4-4 1F 左)
定員:15名(事前申込/先着順)
参加費:500円

進行:喜屋武盛也(沖縄県立芸術大学)

課題図書:イヴァン・イリイチ「コンヴィヴィアリティのための道具」(ちくま学芸文庫、2015 年、1,100 円+税)

ユニークな< 脱学校化> 論を展開したイリイチは、1980 年代に盛んに読まれた著述家です。
芸術のなかの制度にせよ、社会制度と芸術との関わりにせよ、
芸術を制度の面から考えてみることはいまなお重要な課題であるため、
その手がかりとしてこの著作を取りあげてみたいとおもいます。
イリイチは美術や芸術に言及してはいませんが、自立共生(コンヴィヴィアリティ)
を唱える彼の議論を当てはめてみたときに何が見えるのかを一緒に考えてゆきたいです。

主催:NPO 法人 raco
申込み・問い合わせ: racokinawa(at)gmail.com
(at)を@に変えて送信ください。

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racoの 読書会 vol.2

下道基行アーティストトーク2017年7月17日

アーティストの下道基行氏をお呼びし、アーティストトークを開催いたします。
お気軽にご参加くださいませ。

下道基行アーティストトーク

日時:2017年7月17日(月祝)19時〜20時半
場所:tomari
料金:1000円(1drink付)
定員:30人(事前申込/先着)
参加方法:メールにて参加希望申し込みをお送りください→ メールを送信する

下道基行はここ数年、沖縄においてガラスの制作を行っている。
沖縄の工芸品として知られる琉球ガラスの歴史は意外に短い。
明治期に伝来したとされ、戦後は米軍が使用し廃棄されたコーラなどの瓶を材料に再生ガラスとして、
その呼び名とともに現在に至る。今はコーラ瓶にかわり泡盛の空き瓶が使われている。

土産物として目にする琉球ガラスだが、その背景には沖縄の戦後と密接に関わっていることがわかる。
下道はこうした従来の「見方」に気付きを促し、新たな「価値」を提示する。
海辺を歩きながら拾い集めた、この島に流れ着いた空き瓶にどんなストーリーを吹き込むのだろう。

最近仕事から、これまで手掛けたプロジェクトまで幅広い活動をお話しいただきます。

下道 基行 SHITAMICHI Motoyuki

1978年岡山生まれ。2001年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。日本国内の戦争の遺構の現状を調査する「戦争のかたち」、祖父の遺した絵画と記憶を追う「日曜画家」、日本の国境の外側に残された日本の植民/侵略の遺構をさがす「torii」など、展覧会や書籍で発表を続けている。フィールドワークをベースに、生活のなかに埋没して忘却されかけている物語や日常的な物事を、写真やイベント、インタビューなどの手法によって編集することで視覚化する。http://www.m-shitamichi.com

ブックパーリー2016OKINAWA のイベントで、那覇のカフェcelloにて読書会を開催いたします。
課題図書を事前に読んで、当日会場にて参加者のみなさんと本についてじっくりと話をします。
お気軽にご参加下さい。

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2016年9月16日(金) 19時~21時
場所:cello(那覇市泉崎1-17-10)
定員:10名(事前申込/先着順)
主催:raco(reserch for arts and culture okinawa)
参加費:1000円・学生800円(ワンドリンクつき)
進行:仲宗根香織(小舟舎)・宮城未来(古書の店言事堂)
課題図書

・阿波根昌鴻「米軍と農民 沖縄県伊江島」

・澤地久枝「琉球布紀行」

申込み・問い合わせ:racokinawa(at)gmail.com
(at)を@に変えて送信ください。

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photo:仲宗根香織

photo:仲宗根香織

日時:2016年2月5(金)19:00~20:30(予定)
場所:SAKATA KIYOKO studio
定員:30人(事前申込)←定員に達しましたので受付を終了します。
料金:1000円(1drink付)*学生200引 *当日200円増
参加方法:メール受付 racokinawa@gmail.com

 

上映作品:「The Ocean View Resort」(19分25秒)「A Romantic Composition / ロマン派の音楽」(21分15秒)
トーク:ミヤギフトシ×兼平彦太郎(キュレーター)×土屋誠一(美術批評家) 司会進行 町田恵美(raco)

 

13_The Ocean View Resort Video Still_3 《The Ocean View Resort》2013

 

 

セクシャル・マイノリティとしての自身のアイデンティティの揺らぎと沖縄の歴史を重ね、
政治的、歴史的観点を織り込みながら、文学的、音楽的感性によって綴る
アート・プロジェクト「American Boyfriend」からふたつの映像作品を上映します―

「The Ocean View Resort」はアメリカ人兵と沖縄人男性がフェンス越しに聴いたという
ベートーヴェン「弦楽四重奏15番 第三楽章」の調べとともに
『僕』から『Y』への淡い恋心と戦時中のやるせない想いが時空を超えシンクロします。

また「A Romantic Composition / ロマン派の音楽」では
沖縄人ピアニストとヴァイオリン弾きのアメリカ兵の交友を通し、
沖縄とアメリカという場所の持つ複雑な関係性を描きます。
フィクションと現実を行き交う幾つもの出来事が
シークエンスし織りなされる物語の一端として
この上映会から新たな繋がりが展開されることを期待します。

 

Profile

ミヤギフトシ

1981年沖縄生まれ。東京在住。20歳のときにアメリカに渡り、NYのプリンテッドマターに勤務しながら自身の作家活動を開始する。帰国後、青山のセレクトブックショップ「ユトレヒト」やアートブックフェア「THE TOKYO ART BOOK FAIR」のスタッフとしても活動しながら、創作を続ける。そのほかユリイカ、新潮、すばるなど文芸誌等へも寄稿をしている。主な展覧会に個展「American Boyfriend: Bodies of Water」@KCUA、堀川団地(2014)、グループ展に「他人の時間|TIME OF OTHER」東京都現代美術館、他3館巡回(2015~2016)、「日産アートアワード」BankART Studio NYK(2015)「愛すべき世界」猪熊弦一郎現代美術館(2015)などのほか3月からはじまる「六本木クロッシング」森美術館(2016)にも参加が決まっている。

 

兼平彦太郎
キュレーター。国際展事務局、展覧会スタッフを経て、インディペンデント・キュレーターとして活動を始める。ミヤギフトシ「American Boyfriend」プロジェクトを2013年より始動させる。主な企画に「THE ABC BOOK by Shimon Minamikawa」(2010)、「ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー」金沢21世紀美術館、オペラシティアートギャラリー、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(2011-2012)、「荒木経惟 左眼ノ恋」三菱地所アルティアム(2014)、「アーティスト・イン・レジデンス 須崎:現代地方譚3」高知県須崎市(2015)など。

 

土屋誠一
美術批評家、沖縄県立芸術大学准教授。共著に『拡張する戦後美術』、『『美少女戦士セーラームーン』研究論集』、『キュレーションの現在』、『現代アートの本当の学び方』、『実験場 1950s』など。