News racoからのお知らせ

月別アーカイブ: 2016年1月

日時:2016年2月5(金)19:00~20:30(予定)
場所:SAKATA KIYOKO studio
定員:30人(事前申込)←定員に達しましたので受付を終了します。
料金:1000円(1drink付)*学生200引 *当日200円増
参加方法:メール受付 racokinawa@gmail.com

 

上映作品:「The Ocean View Resort」(19分25秒)「A Romantic Composition / ロマン派の音楽」(21分15秒)
トーク:ミヤギフトシ×兼平彦太郎(キュレーター)×土屋誠一(美術批評家) 司会進行 町田恵美(raco)

 

13_The Ocean View Resort Video Still_3 《The Ocean View Resort》2013

 

 

セクシャル・マイノリティとしての自身のアイデンティティの揺らぎと沖縄の歴史を重ね、
政治的、歴史的観点を織り込みながら、文学的、音楽的感性によって綴る
アート・プロジェクト「American Boyfriend」からふたつの映像作品を上映します―

「The Ocean View Resort」はアメリカ人兵と沖縄人男性がフェンス越しに聴いたという
ベートーヴェン「弦楽四重奏15番 第三楽章」の調べとともに
『僕』から『Y』への淡い恋心と戦時中のやるせない想いが時空を超えシンクロします。

また「A Romantic Composition / ロマン派の音楽」では
沖縄人ピアニストとヴァイオリン弾きのアメリカ兵の交友を通し、
沖縄とアメリカという場所の持つ複雑な関係性を描きます。
フィクションと現実を行き交う幾つもの出来事が
シークエンスし織りなされる物語の一端として
この上映会から新たな繋がりが展開されることを期待します。

 

Profile

ミヤギフトシ

1981年沖縄生まれ。東京在住。20歳のときにアメリカに渡り、NYのプリンテッドマターに勤務しながら自身の作家活動を開始する。帰国後、青山のセレクトブックショップ「ユトレヒト」やアートブックフェア「THE TOKYO ART BOOK FAIR」のスタッフとしても活動しながら、創作を続ける。そのほかユリイカ、新潮、すばるなど文芸誌等へも寄稿をしている。主な展覧会に個展「American Boyfriend: Bodies of Water」@KCUA、堀川団地(2014)、グループ展に「他人の時間|TIME OF OTHER」東京都現代美術館、他3館巡回(2015~2016)、「日産アートアワード」BankART Studio NYK(2015)「愛すべき世界」猪熊弦一郎現代美術館(2015)などのほか3月からはじまる「六本木クロッシング」森美術館(2016)にも参加が決まっている。

 

兼平彦太郎
キュレーター。国際展事務局、展覧会スタッフを経て、インディペンデント・キュレーターとして活動を始める。ミヤギフトシ「American Boyfriend」プロジェクトを2013年より始動させる。主な企画に「THE ABC BOOK by Shimon Minamikawa」(2010)、「ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー」金沢21世紀美術館、オペラシティアートギャラリー、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(2011-2012)、「荒木経惟 左眼ノ恋」三菱地所アルティアム(2014)、「アーティスト・イン・レジデンス 須崎:現代地方譚3」高知県須崎市(2015)など。

 

土屋誠一
美術批評家、沖縄県立芸術大学准教授。共著に『拡張する戦後美術』、『『美少女戦士セーラームーン』研究論集』、『キュレーションの現在』、『現代アートの本当の学び方』、『実験場 1950s』など。